2011年3月26日土曜日

公示地価:石川、新幹線需要も一巡 全用途で6.7%減 /北陸

 石川県内では、全用途平均で前年より6?7%減り、18年連続の下落となった。下落幅は前年(3?9%減)より広がり、全国(4?6%減)よりも落ち込みが激しい。不況による土地需要の減退に加え、14年度の新幹線金沢開業を当て込んだ開発需要の一巡なども背景とみられる。
 前年と比較できる全237地点で下落した。用途別では、住宅地6?4%減▽商業地7?5%減▽工業地8?3%減。
 商業地は、3年連続でJR金沢駅東口の「金沢市本町2の16の2」が県内最高価格。1平方メートル58万円と北陸3県でも最も高いが、同8?7%減と下落は進んでいる。一方、下落率の上位に小松市土居原町(同14?2%減)など同市の物件が並ぶ。製造業の集積地域だけに不況が直撃した形だ。
 住宅地は、9年連続で「金沢市石引4の15の8」が最高で1平方メートル12万7000円(同7?3%減)。下落率が10%前後に達する地点が金沢市南郊に目立ち、分譲宅地の供給過剰がうかがえる。
 調査を担当した堀江寿郎?不動産鑑定士は「昨年は年間を通じて景気が悪く、下落幅が拡大した。金沢駅周辺の新幹線需要も一巡し、売り一色の状態だった。ただ、年が明けて景気回復、住宅エコポイント導入への期待から宅地供給の動きもある」とした。【野上哲】

3月19日朝刊

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引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト

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